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韓国の役職(직급)完全ガイド2026 — 사원から会長まで日本の役職と何が対応する?

HangulJobs6/5/20261444
韓国の役職(직급)完全ガイド2026 — 사원から会長まで日本の役職と何が対応する?

日本にある韓国系企業に転職して、最初に戸惑うのが「○○代理」と書かれた名刺です。代理? 誰かの代わり? それとも結構えらい人? — ここで頭が真っ白になる人は少なくありません。実はこの「대리(テリ)」、韓国企業の役職(직급)ラダーの中ではごく普通の階層で、日本でいう主任〜係長クラスのポジションなんです。

この記事では、日本にある韓国系企業で働く(または応募する)日本人向けに、韓国 役職の順番と読み方、そして日本の役職との対応をまるごと整理します。上司の名刺を渡されてもう迷わない、そんなレベルを目指しましょう。

韓国企業の役職(직급)の順番はどうなっている?

まず全体像です。韓国企業の一般的な직급(チックプ=職級)は、下から順にこう積み上がっていきます。

사원(社員) → 주임(主任) → 대리(代理) → 과장(課長) → 차장(次長) → 부장(部長) → 이사(理事) → 상무(常務) → 전무(専務) → 사장(社長) → 회장(会長)

おもしろいのは、韓国 役職の多くが日本の役職とそのまま漢字で対応している点です。課장=課長、부장=部長、사장=社長。日本人にとっては中国語圏より直感的に理解しやすいんですね。一方で「대리(代理)」のように、日本では同じ感覚で使わない階層もあります。ここが最初のつまずきポイントになりがちです。

韓国の役職と日本の役職の対応表(読み方つき)

お待たせしました。この記事のいちばんの価値、比較表です。年次はあくまで「一般的に」「目安」として広く知られている近似値で、会社や業界によって前後します。

韓国語役職読み方(ハングル+カナ)日本の役職対応一般的な年次(目安)
사원사원 / サウォン社員・スタッフ1〜3年目
주임주임 / チュイム主任3〜5年目
대리대리 / テリ主任〜係長(アシスタントマネージャー)4〜8年目
과장과장 / クァジャン課長8〜12年目
차장차장 / チャジャン次長12〜18年目
부장부장 / プジャン部長15年目〜
이사이사 / イサ理事・取締役役員クラス
상무상무 / サンム常務役員クラス
전무전무 / チョンム専務役員クラス
사장사장 / サジャン社長経営トップ
회장회장 / フェジャン会長創業者・グループ総帥

表を見て気づくと思いますが、대리(代理)は新人ではありません。むしろ実務の中心を担う、いわば現場の主力です。名刺の「○○代理」がチームの実質的なまとめ役、というケースはよくあります。肩書きの字面だけで「まだ下の人」と判断してしまうと、その後のやりとりを一気にこじらせてしまいます。

「대리(代理)」は代行職ではない — 韓国ドラマで見るあの肩書き

「代理」という漢字から「誰かの代わり」「部長代理のような代行役」を想像しがちですが、韓国の대리は代行ではなく、それ自体が独立した직급です。日本の「課長代理」のように上位職の補佐を意味する肩書きとは別物だと考えてください。

韓国ドラマで「〇〇 대리」と呼ばれている人物を調べて来た方へ。入社数年で現場を回している中堅、というのがだいたいの位置づけです。主人公が대리に上がる回が節目として描かれるのも、ここが「一人で任される」最初の段階だからです。

実務上の使い方としては、名刺に대리とあったらそこが窓口だと考えて動くのがいちばん外れません。上に確認が必要な案件でも、まず대리に投げてから上に上がるのが韓国企業の通常ルートです。日本側が先に과장や부장へ直接持っていくと、かえって差し戻されます。

名刺の「이사」は取締役とは限らない

ここがこの記事でいちばん実務的に大事な点です。 名刺に「이사」とあるのを見て「取締役だ」と判断すると、決裁ラインを読み間違えます。

韓国企業の임원は、大きく二つに分かれます。

  • 등기이사(登記理事) — 法人登記に載っている、法的な意味での取締役。日本の取締役に対応します
  • 비등기 임원(非登記役員) — 登記されていない役員。社内的には役員として扱われますが、会社を代表する法的な権限は持ちません

そして日常の名刺で「이사」と書かれている人は、必ずしも등기이사ではありません。社内の직급としての이사(임원の入り口)である場合が多いのです。

日本側から「取締役の承認をいただきたい」と言うとき、相手の이사が등기なのか비등기なのかで話が変わります。契約書に署名できる人を探しているなら、肩書きではなく대표이사(代表取締役)かどうかを確認するのが確実です。

上司の名刺(명함)はどう読み解く?

韓国系企業でもらう名刺には、たいてい部署名と직급が併記されています。たとえば「営業部 김민수 과장」とあれば、営業部のキム・ミンスさんで課長、という意味です。

ここで日本人が見落としがちなのが、役職が姓のすぐ後ろに来るという順番です。日本だと「課長 田中」より「田中課長」が自然ですよね。韓国も同じく「姓+役職」が基本で、さらに敬称をつけるときは役職の後ろに「님(ニム)」を足します。

呼び方は?「님」はいつ付ける?

韓国企業での呼び方の鉄則はシンプルです。姓+役職+님。

  • 김 과장님(キム・クァジャンニム)= キム課長
  • 박 부장님(パク・プジャンニム)= パク部長

「님」は日本語の「〜さん」「〜様」に近い敬称で、役職のある相手にはほぼ必ず付けます。逆に役職のない사원同士なら、名前に「씨(ッシ=〜さん)」を付けて呼び合うことも多いです。日本にある韓国系企業では、韓国人の駐在員が韓国式に「과장님」と呼ばれ、現地の日本人スタッフは「課長」と日本式で呼ぶ、という混在もよく見かけます。このあたりの空気感は、職場ごとに観察して合わせていくのが安全です。

役職ごとの読み方と呼びかけ形を一つずつ確認したいときは、主任・代理・課長・部長は韓国語で何と言う?役職の呼び方を一つずつ解説がその用途で書かれています。この記事は並びと構造、あちらは読み方と呼び方の担当です。

직급と직책は別物 — 팀장・실장・본부장・대표はどこに入る?

ここまで見てきた사원〜회장は、すべて직급(チックプ=職級)、つまり社内の等級です。ところが韓国企業の名刺には、この並びに出てこない肩書きも登場します。팀장・실장・본부장・대표です。

これらは직급ではなく직책(チックチェク=職責)、いま担っている役割のほうです。韓国企業ではこの二つが並行して存在します。日本人がいちばん混乱するのはここです。

「과장なのに팀장」も「부장なのに팀장ではない」も両方ふつう

직급は年次とともに上がっていく等級、직책はポストなので空きがなければ就けません。だから次のどちらも成立します。

  • 직급は과장だが、チームを率いているので직책は팀장
  • 직급は부장だが、チームは持っていないので직책はない(専門職として動いている)

つまり「팀장だからえらい」「부장だから팀장より上」と直線で考えると読み間違えます。誰が決めるのかを知りたいときは직책を見て、その人のキャリアの段階を知りたいときは직급を見る、と分けて読むのが正解です。

직책の一覧と読み方

직책読み方(ハングル+カナ)日本でいうと見ているもの
파트장파트장 / パトゥジャンパートリーダー・グループ長チーム内の小単位
팀장팀장 / チームジャン課長・チームリーダーチーム
실장실장 / シルジャン室長・部長複数チームを束ねる「실」
본부장본부장 / ポンブジャン本部長・事業部長複数の실を束ねる「본부」
대표 / 대표이사대표 / テピョ代表・代表取締役会社そのもの

組織の単位は会社によりますが、팀 → 실 → 본부 の順に大きくなるのが典型です。IT企業だと「센터장(センタージャン=センター長)」「그룹장(グループジャン=グループ長)」のような呼び名も出てきます。名前は違っても、どの単位を見ている人かで大きさを判断できます。

「실장とは」「팀장とは」で調べる方が多いのは、この직책の並びが対応表に出てこないからです。逆に言えば、직책の名前を見ればその人が何人くらいを見ているかが分かるというのが実用的な読み方になります。

직책にも「님」を付ける

呼びかけは직급と同じで、姓+직책+님です。

  • 김 팀장님(キム・チームジャンニム)= キムチーム長
  • 박 실장님(パク・シルジャンニム)= パク室長
  • 이 본부장님(イ・ポンブジャンニム)= イ本部長

むしろ직급より직책で呼ぶ会社が増えています。「과장님」ではなく「팀장님」と呼ぶほうが、いま何をしている人かがはっきりするからです。後で触れるフラット化の流れとも関係しています。

名刺の3パターンをどう読むか

実際に受け取る名刺は、だいたいこの3つに分かれます。

  1. 직급だけ — 「営業部 김민수 과장」。等級は分かるが、チームを持っているかは分からない
  2. 직책だけ — 「営業1팀 김민수 팀장」。何を見ている人かは分かるが、社内の等級は分からない
  3. 両方 — 「営業1팀 김민수 과장 / 팀장」や「営業1팀장 김민수 과장」。いちばん情報が多い

1のパターンで相手がチームを持っているか知りたいときは、メールの宛先や会議で誰が最後に発言するかを見るのが早いです。肩書きだけで決裁権を判断しない、というのがここでの結論になります。

英文名刺ではどう書かれるか

韓国企業の英文名刺でよく使われる対応も並べておきます。会社によって振れ幅が大きいので、あくまで「よく見る形」として参考にしてください。

직급よく使われる英文表記
사원Staff / Associate
주임Senior Staff / Assistant Manager
대리Assistant Manager
과장Manager
차장Deputy General Manager / Senior Manager
부장General Manager
이사Director
상무・전무Executive Director / Vice President 系(会社差が大きい)
사장President
대표이사CEO / Representative Director

임원クラスの英文表記はとくに統一されていません。同じ상무でも Executive Director と書く会社と Senior Vice President と書く会社があります。英文の肩書きで序列を判断しない、というのは韓国企業とやりとりするうえで覚えておいて損のないルールです。

役職なしの「フラット化」企業も増えている?

2026年現在、韓国では「직급 파괴(チックプ・パグェ=職級破壊)」という流れが広がっています。カカオやネイバーといったIT系企業が代表例で、伝統的な과장・부장といった階層をやめて、全員を「○○님」または「マネージャー」で統一する動きです。

つまり、これから韓国系企業に入る人が必ずしも昔ながらの役職ラダーに出会うとは限らない、ということ。製造・商社・金融といった伝統的な業種はまだ직급文化がしっかり残っていますが、IT・スタートアップ系はフラットな呼称に切り替わっているケースが目立ちます。応募先がどちらのタイプか、面接の前にチェックしておくと安心です。

肩書きが読めない会社で、誰が決めるのかを見分ける

フラットな呼称の会社に入ると、相手の序列が肩書きから読めなくなります。 「김민수님」と言われても、その人が新人なのか本部長なのか分かりません。これは日本人にとって想像以上に効きます。誰に先に話を通すべきか、この場で決めていいのかが判断できなくなるからです。

肩書きが使えないときに見るものは、だいたい次の4つです。

  1. 会議で誰が最後に話すか — 결론を言う人が決める人です。逆に最初に説明する人は担当者であることが多い
  2. メールの宛先の順番 — 韓国企業のメールは上位の人が先に並びます。CCの並びも同じ
  3. 결재(決裁)ラインが誰を通っているか — 稟議が回る順番は肩書きより正確です
  4. 誰が「〜하시죠(〜しましょう)」と言うか — 場を締める言い方をする人が、その場の決定者です

직급そのものを表に出さない会社もあります。実際に使われているのは主にこの3パターンです。

  • 全員を「○○님」で呼ぶ — ネイバーなどが採っている形。名前+님だけで、上下が肩書きに出ません
  • 英語のニックネームで呼ぶ — カカオがこの形で知られています。社内では本名でも직급でもなく英語名で呼び合います
  • 「프로」「매니저」で統一する — サムスン電子は직급をCL(Career Level)という等級に統合し、呼称は「○○님」や「프로(プロ)」に寄せる形をとっています

呼び方が本社と日本法人で混在する、という話は前のほうで触れました。フラット化が絡むと、これが単なる言葉の違いで終わりません。

本社側が「님」で統一していて序列が肩書きに出ない一方、日本法人側は日本式の役職で運用されている場合、社内では相手の立場が読めるのに本社とのやりとりでは読めないという非対称が生まれます。いちばん慎重に運びたい本社案件で、だけ判断材料が消えるわけです。

そこで効くのが前項の4つ(会議で最後に話す人・宛先の順番・결재ラインの通り道・場を締める言い方)で、これはそのまま本社とのメールや会議に当てられます。肩書きが使えない相手ほど、この4つの精度が上がります。

応募・入社の段階で確認するなら、面接で「社内では何と呼び合っていますか」と聞くのがいちばん具体的です。 質問としても自然で、答えを聞けば직급文化が残っているのかフラット化しているのかが一度で分かります。求人票の役職名だけでは、そこは読み取れません。

役職の構造が分かると、次に気になるのが「どうやって上がっていくのか」ですよね。昇進の仕組みについては韓国企業の人事評価・昇進はどう決まる?評価等級と昇進の頼み方を徹底解説で詳しくまとめています。また、役職と切っても切れないのが意思決定のフローです。誰に何を通すのかという実務面は韓国企業の報告・決裁文化(보고·결재)って実際どう回ってる?が参考になります。

日本にある韓国系企業の求人をもっと知りたい方は、HangulJobsで職種や勤務地から探してみてください。役職や社風のイメージも、求人票を読み比べるとぐっとつかみやすくなります。

FAQ

Q. 代理(대리)は日本の何に当たる?
A. 一般的に主任〜係長クラス、英語でいうアシスタントマネージャーに近い階層です。新人ではなく、実務の中心を担う中堅という位置づけが目安になります。

Q. 「님」はいつ付ける?
A. 役職のある相手を呼ぶときに、姓+役職の後ろに付けます(例:김 과장님)。日本語の「〜さん」「〜様」に近い敬称で、目上の人にはほぼ必ず付けると考えておけば間違いありません。

Q. 役職なしの韓国企業もある?
A. あります。2026年現在、カカオやネイバーなどIT系を中心に「직급 파괴」が進み、全員を「○○님」やマネージャーで統一する企業が増えています。伝統的な業種では従来の役職が残っている一方、フラット型も一般的になりつつあります。

Q. 팀장と부장はどちらが上?
A. 比べられません。부장は직급(社内の等級)、팀장は직책(いま担っている役割)で、別の軸です。직급が과장で직책が팀장という人も、직급が부장で팀장ではない人も両方います。決裁権を知りたいときは직책、キャリアの段階を知りたいときは직급を見てください。

Q. 실장は日本の何に当たる?
A. 実務上は室長・部長クラスにあたる직책です。팀장が見る「팀」の上にある「실」を束ねる立場で、そのさらに上が본부장になるのが典型です。組織の単位の名前は会社によって違うので、肩書きの大きさは「팀 → 실 → 본부」の順で読むと判断しやすくなります。

Q. 이사は取締役という意味?
A. 必ずしもそうではありません。韓国企業では법인 등기に載っている등기이사と、載っていない비등기 임원が区別されます。名刺の「이사」は社内の직급としての이사であることが多く、法的な代表権を持つのは대표이사です。契約や正式な承認が必要な場面では、肩書きではなく대표이사かどうかを確認してください。

Q. 주임や차장が無い会社もある?
A. あります。주임を置かず사원から대리へ上がる会社、차장を置かず과장から부장へ上がる会社はどちらもふつうです。階層の数が少ないからフラットというわけではないので、応募先を見るときは직급の数ではなく決裁が誰を通るかを見てください。

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