職場で使う韓国語:韓国企業で働くなら知っておきたいビジネス韓国語の基本
韓国語を何年か勉強して、TOPIKも取得した。でも、実際に韓国企業に入って初めて気づく。「あれ、これ教科書で習ってない」。
東京の韓国系IT企業に転職した友人は、入社一週間後にこんなことを話してくれた。「会議室を出るとき、韓国人の同僚がみんな수고하십니다(スゴハシムニダ)って言うんですよ。最初、自分が何か言うべきなのか、それとも単なる挨拶なのかすら分からなくて、とりあえず笑顔で頷いてました」。それが「お疲れ様です」に相当する表現だと気づくのに、数日かかったそうだ。
こういう「教科書の外側」の韓国語が、職場では毎日飛び交っている。このガイドは、そこに焦点を当てたものだ。
なぜ職場の韓国語は「普通の韓国語」と違うのか
韓国の職場では、敬語体系(존댓말、ジョンデマル)が徹底的に使われる。友達と話す言葉と、上司に話す言葉は、まったく別物と思って差し支えない。さらに、直属のチームリーダー(팀장、チムジャン)と、部長・理事クラスとでは、使うべい言い回しも微妙に変わってくる。
日本の敬語文化と似ているようで、実は構造が違う。日本語は話し手の立場から相手を上げる形が多いが、韓国語の敬語は相手の立場に合わせてかなり細かく変化する。この感覚をつかむには、実際に職場で韓国人の同僚がどんな言い方をするかを観察するのが一番早い。
職場でよく使う韓国語フレーズ
- 日常の挨拶:
- 안녕하세요(アンニョンハセヨ)— 基本の挨拶、どんな場面でも使える
- 수고하십니다(スゴハシムニダ)— 働いている人に声をかけるとき。「お疲れ様です」の感覚
- 수고하셨습니다(スゴハショッスムニダ)— 仕事終わり、または誰かが仕事を終えた後に言う。「お疲れ様でした」
- 먼저 가겠습니다(モンジョ カゲッスムニダ)— 「お先に失礼します」— 上司より先に退勤する場合は必ず言う
- 会議中:
- 제가 이해한 게 맞는지 확인해도 될까요? — 「私の理解が正しいか確認してもよいでしょうか?」
- 다시 한 번 말씀해 주시겠어요? — 「もう一度おっしゃっていただけますか?」
- 의견을 말씀드려도 될까요? — 「意見を申し上げてもよいでしょうか?」
- 業務報告:
- 완료했습니다(ワルリョヘッスムニダ)— 「完了しました」
- 진행 중입니다(ジンヘン ジュンイムニダ)— 「進行中です」
- 조금 더 시간이 필요할 것 같습니다 — 「もう少し時間が必要かと思います」
- メール・メッセージ:
- 안녕하세요, [名前]입니다。— メールの書き出しの定型文
- 확인 후 회신 부탁드립니다 — 「ご確認の上、ご返信をお願いいたします」
- 감사합니다 — 「ありがとうございます」(メール結び)
韓国語の「間接表現」を読む力
日本人が韓国企業で働いて最初に戸惑うのが、この間接表現だ。韓国の職場では、批判や否定を直接言うことを避ける傾向が強い。その代わり、やんわりした表現に大切な意味が込められていることが多い。
- よくある例:
- 다시 검토해 보세요(「もう一度見直してみてください」)= 問題がある、やり直しが必要
- 좀 더 생각해 보는 게 어떨까요?(「もう少し考えてみてはどうでしょう?」)= 提案が承認されていない
- 네, 알겠습니다(「はい、わかりました」)= 同意の場合もあるが、単に聞いたという確認のみのことも多い
この文脈を読む力は、韓国企業での職場コミュニケーション実践ガイドでも詳しく扱っている。言語力と文化理解は、切り離せないものだ。
書き言葉と話し言葉:二つの異なるスキル
多くの学習者は、どちらか一方が得意なことが多い。職場では両方が必要になる。
書き言葉は:メール、KakaoWorkのメッセージ、報告書、プレゼン資料。丁寧かつ簡潔に。回りくどい表現は避ける。
話し言葉は:会議、廊下での会話、韓国人スタッフとの電話。職場の話し言葉は教科書より速く、省略が多く、어...(えー)、그러니까(つまり)、일단(とりあえず)などのフィラーワードが頻繁に使われる。
実践的なヒント:よく使うフレーズをスマホのメモに保存しておき、会議前に見返す習慣をつけよう。六つの表現を完璧に使いこなせる方が、二十の表現をあいまいに知っているより実用的だ。
働きながらビジネス韓国語を伸ばすには
メールを二度読む。 一度目は内容の理解のため。二度目は文の構造と言い回しを意識するため。韓国のビジネスメールには決まったパターンがある。それを吸収することで、自分のメールも自然になっていく。
韓国人の同僚に指摘をお願いする。 ほとんどの人は自発的には指摘してくれないが、明示的にお願いすれば協力してくれることが多い。この関係は早めに築いておきたい。
NAVERの辞書を活用する。 Google翻訳だけに頼らず、NAVERで例文と使用文脈を確認する習慣をつけよう。
会社独自の用語を覚える。 どの韓国企業にも内部専用の用語がある。プロジェクト名、プロセス用語、製品名。入社後の数週間でメモしておくと、職場への溶け込みが格段に速くなる。
韓国語スキルを活かせる求人を探すなら、HangulJobsは韓国語人材と韓国企業をつなぐ専門プラットフォームとして、日本国内の韓国系企業の求人も掲載している。
韓国企業の職場文化全体をより深く理解したい方は、韓国企業の職場文化を理解するも参考にしてほしい。言語と文化は、常にセットで学ぶものだ。
よくある質問
Q:日本の韓国企業で働くのに、韓国語は流暢でないといけませんか?
必ずしもそうではありません。多くの韓国企業では日本語か英語を主要な業務言語として使っています。ただ、基本的な韓国語——特に書き言葉や挨拶——ができるだけで、非常に良い印象を与え、社内でのチャンスも広がります。
Q:職場で使えるTOPIKレベルは何級から?
TOPIK 3級で基本的な業務コミュニケーションは対応できます。TOPIK 4級になると、会議への参加やビジネスメールの作成が実用レベルで可能になります。TOPIK 5級以上は、韓国人エグゼクティブとの直接交渉や通訳・翻訳業務が必要な場合に求められることが多いです。
Q:上司の韓国語が聞き取れなかったとき、どうすればいいですか?
丁寧に聞き返しましょう。 제가 이해를 못 했어요, 다시 설명해 주시겠어요?(「うまく理解できなかったのですが、もう一度説明していただけますか?」)という一言は、文法が完璧でなくても相手への敬意を伝えます。分かったふりをする方が、長期的なリスクははるかに大きいです。