「韓国ワーホリは25歳までですか?」——検索でよく見る質問です。答えは原則25歳以下、やむを得ない事情と判断される場合は30歳以下。この「やむを得ない事情」の解釈が人によってばらつくので、話が食い違います。
この記事は年齢と費用だけでなく、留学エージェントのページにあまり書かれていないことを扱います。具体的には、H-1ビザで「やってはいけない仕事」と、帰国後にこの一年をどう使うかです。
定員・受付期間・必要書類は年度で変わります。動く前に駐日本国大韓民国大使館の案内を確認してください。
韓国ワーホリの年齢は何歳まで?
原則18歳以上25歳以下。やむを得ない事情があると判断される場合は30歳以下まで。
ここが混乱の元です。「30歳まで行ける」と書いてあるページと「25歳まで」と書いてあるページが両方あるのは、どちらも部分的に正しいからです。
26歳以上で申請する場合、事情の説明が必要になります。学業や兵役、就業の事情など、申請時に判断されます。26歳を超えたら自動的にOK、ではありません。
年齢は申請時点で数えます。ぎりぎりの人は先延ばしにしないほうが安全です。
必要書類と資金証明
大使館の案内で挙げられている主なもの:
| 書類 | 内容 |
|---|---|
| 査証発給申請書 | 所定様式 |
| 写真 | カラー 3.5×4.5 cm 1枚 |
| パスポート | 有効期間6か月以上+人的事項面のコピー |
| 観光就業活動計画書 | 1年分。指定書式なし(Wordで作成) |
| 銀行残高証明書 | 30万円以上(原本) |
| 航空券のコピー | 往復。40万円以上の残高証明を出す場合は不要 |
資金証明が二段階になっているのが実務的なポイントです。残高40万円以上を用意できれば往復航空券を先に買わなくて済むので、日程の自由度が変わります。
「観光就業活動計画書」は指定様式がないぶん、何を書くか自分で決める必要があります。就労だけが目的に見える計画書は趣旨に合いません(後述)。
費用のざっくりした内訳
金額は年度と為替で動くので、確認すべき項目として挙げます。
| 項目 | 備考 |
|---|---|
| 査証申請 | 大使館の案内で確認 |
| 航空券 | 残高40万円以上なら往復購入の縛りが外れる |
| 初期滞在費 | 考試院・シェアハウス・保証金の有無で大きく変わる |
| 語学堂 | 通うかどうかで総額が最も変わる項目 |
| 健康保険 | 6か月以上の滞在で国民健康保険の対象になり得る |
| 生活費 | 就労開始までの数か月分を見込む |
「いくらかかるか」より「働き始めるまで何か月耐えられるか」で考えたほうが、実際の計画に近くなります。
H-1ビザで禁止されている仕事
ここが一番重要で、一番きちんと書かれていない部分です。大使館の案内は禁止職種を明示しています。
一定の資格を要する専門職種:
- 医者、弁護士、教授、航空機操縦士
- 会話講師、家庭教師
風俗営業業界など:
- 接客員、ダンサー、歌手、楽士、曲芸士 など
その他:
- 取材・報道、政治活動
「会話講師・家庭教師」が効いてくる
日本人がワーホリで韓国に行くとき、真っ先に思いつく稼ぎ方のひとつが日本語を教えることです。これは会話講師・家庭教師にあたるため、H-1ビザではできません。語学教育は本来E-2ビザの領域です。
カフェで個人的に日本語を教えて謝礼をもらう、といった形も同じ理屈で問題になり得ます。「バイトだから大丈夫」ではありません。
「就労だけが目的」もダメ
案内には、観光活動を行わず就業のみを目的として滞在することはできないという趣旨が書かれています。ワーキング「ホリデー」なので当然といえば当然ですが、フルタイムで一年働き続ける前提の計画は制度の趣旨から外れます。
入国後にやること
- 外国人登録(外国人登録証):入国から90日以内
- 住所変更の届出:変更から14日以内
- 困ったときの案内:1345(外国人総合案内センター)
外国人登録証がないと銀行口座の開設や携帯契約で詰まります。入国直後の数週間をどう凌ぐかは先に決めておいたほうがいいです。
「韓国ワーホリはつらい」と言われる理由
検索候補に「つらい」「やめた方がいい理由」が出てくるので、正直に整理します。
言葉の壁がそのまま仕事の壁になる。 韓国語ができないと、応募できる時給の仕事がかなり限られます。日本語が使える職場に集中すると、今度は韓国語が伸びません。
一年は短い。 生活を整えて、仕事を見つけて、慣れた頃には帰国が近い。語学学校と就労を両立させると、どちらも中途半端になりがちです。
帰ってからの計画がないと「思い出」で終わる。 これが一番大きいと思います。ワーホリ経験そのものは履歴書で強い材料になりません。強くなるのはそこで何を身につけたかです。
つらさの多くは制度ではなく準備で決まります。特に最後の項目は、行く前に決められることです。
帰国後にこの一年をどう使うか
日本国内には韓国語を使う仕事の市場があります。HangulJobs に掲載中の日本国内の韓国語求人は現在714件、364社。うち467件が上級韓国語、242件が中級を条件にしています。
分野の内訳はこうなっています。
| 分野 | 件数 |
|---|---|
| 翻訳・通訳 | 192 |
| 運営・事務 | 93 |
| 営業 | 89 |
| マーケティング | 57 |
| カスタマーサポート | 36 |
ここから読めることが二つあります。
一つ目:中級でも入口はある。 242件が中級条件です。上級を取れなくても市場から締め出されるわけではありません。
二つ目:需要は翻訳・通訳に偏っている。 192件が翻訳・通訳です。ワーホリ中に「韓国語で何ができるか」を具体化しておくと、帰国後の接続がよくなります。
だから逆算するとやることは明確です。TOPIKの級を持って帰る。 「一年住んでいました」より「TOPIK○級です」のほうが、書類で通ります。
出発前に決めておくとよいこと
- TOPIKをいつ受けるか。現地で受けるなら日程を先に調べておく
- 語学堂に行くかどうか。行くなら費用と時間を就労時間から引く
- 日本語教育で稼ぐ前提を外す。禁止職種なので計画から除外する
- 残高40万円を用意できるか。できれば航空券の縛りが外れる
- 帰国後に何を持ち帰るかを一行で書けるようにしておく
よくある質問
25歳を過ぎていても申請できますか?
原則は25歳以下ですが、やむを得ない事情があると判断される場合は30歳以下まで可能です。事情の説明が必要になります。
日本語を教えるアルバイトはできますか?
できません。会話講師・家庭教師は禁止職種に挙げられています。
韓国語ができなくても行けますか?
ビザの要件としては語学の条件はありません。ただし応募できる仕事の幅がはっきり狭くなります。
就労だけを目的にしてもいいですか?
いいえ。観光活動を伴わず就業のみを目的とした滞在は認められていません。
外国人登録はいつまでにすればいいですか?
入国から90日以内です。住所変更は14日以内に届け出ます。
ワーホリ経験は転職で有利になりますか?
経験そのものより、持ち帰った韓国語力と実務経験が評価されます。TOPIKの級があると説明が早いです。
次にできること
- 条件は駐日本国大韓民国大使館の案内を必ず確認
- 帰国後の市場を先に見る:日本国内の韓国語求人(現在714件)
- 中級から応募できる求人:中級レベルの求人
- 需要が集中している分野:翻訳・通訳の求人
- TOPIKの目標級を決める:TOPIK何級あれば就職できる?
- 現地の職場で使う呼称:韓国企業の役職・職級ガイド
求人数は記事更新時点の集計で、日々変動します。ビザ要件は年度の公式案内が優先します。